
自動売買(じどうばいばい)とは、コンピュータがあなたのFX口座で自動的に外国のお金を買ったり売ったりすることです。人間が手動で取引をする代わりに、プログラムが決まったルールに従って取引を行います。
自動売買の仕組み
では実際どのようにすれば、自動で売買させるように出来るのか、仕組みを見ていきましょう。
プログラムの設定が必要
まず、自動売買をするためのプログラム(ソフトウェア)を設定する必要があります。
このプログラムには、「いつ買うか」「いつ売るか」などのルールが入っており、設定自体は人が行います。
具体的には、FX取引のルールや条件をプログラムに入力して、自動で取引が行われるようにします。設定には専門的な知識が必要な場合もありますが、初心者向けに簡単に設定できるプログラムもあります。
コンピューターが取引を行う

設定されたプログラムのルールに従って、コンピュータが24時間自動で取引を行います。例えば、ドルが100円の時に買って、105円になったら売る、というようなルールです。
メリットと注意点
メリットとしては
- 24時間取引できる
コンピュータは24時間休まず働くので、いつでも取引ができます。 - 感情に左右されない
人間は感情で取引をして失敗することがありますが、コンピュータは決められたルールに従うだけなので、感情に左右されません。 - 時間の節約
自動で取引をしてくれるので、他のことに時間を使えます。
等が挙げられます、実際に手動でトレードをした事がある人にとっては、特に感情に左右されないのは大きなメリットに感じるでしょう。
注意点としては
- 設定が重要
ルールの設定が正しくないと、損をすることがあります。 - 市場の変化
イレギュラーな出来事(例えば戦争が始まる、や天災が発生した)が起きると、市場には大きな変化が生じます。
しかしプログラムは、市場が揺れようが一定のルールにそって淡々と取引をし続けるので損を被ってしまう可能性もあります。
このような注意点をカバーするためにもプログラムの設定内容をしっかりと考える必要があります。
自動売買のプログラムの種類について
FXの自動売買プログラムには多くの種類があります。大きく分けると、以下の2つのタイプがあります。
トレーディングシステム│通称EA( Expert Advisor)

特定の条件で取引を行うプログラムです。ユーザーがルールを設定し、そのルールに従って自動的に取引を行います。自動売買と言えばEAを思い浮かべる人が多いです。
例:特定の価格に達したら買う、特定の利益が出たら売る。

「にゃグリッド」はこのEAの設定済のプログラムの事にゃ
シグナルトレード

市場の動きを分析して取引のシグナルを出すプログラムです。
ユーザーはそのシグナルに従って手動で取引を行うか、シグナルを自動的に追随するプログラムを使います。手動、もしくは追加でプログラムの設定をする必要があるので、EAに比べるとちょっと面倒くさいと感じる人も多いです。
例:1ドルが150円を超えたらシグナルを出す。
有名な自動売買プログラム
いくつかの有名な自動売買プログラムを紹介します。自分の証券口座とこの自動売買プログラムのプラットフォームを結びつける事で自動売買を行う事が出来ます。
MetaTrader 4(MT4)
世界中で最も人気のあるトレーディングプラットフォームの一つで、さまざまな自動売買プログラム(EA)が利用できます。自分でEAを作成することもできます。
一般的にはこのMT4が使用されるケースが多いです。
MetaTrader 5(MT5)
MT4の後継バージョンで、さらに多機能で使いやすくなっています。EAを使って自動売買が可能です。
まだまだMT4の方が人気が高く、5よりも4の方が多く使用されています。
ZuluTrade
トレーダーの取引を自動でコピーするサービスです。トップトレーダーの取引を自分のアカウントで再現できます。
cTrader
直感的な操作が特徴のトレーディングプラットフォームで、自動売買プログラム(cAlgo)を利用できます。
自動売買を行う流れ
FXの自動売買の仕組を把握したら、さっそく自動売買を行う流れを解説します。具体的にどのような手順で準備をすれば、自動売買が始められるのか見ていきましょう。
自動売買ために必要なもの
1. 証券口座の開設
まず、FX取引を行うために証券会社に証券口座を開設します。これが取引の基盤となります。
- 証券会社の選定: 自動売買をサポートしている証券会社を選びます。
- 口座開設: 必要な書類を提出し、口座を開設します。
2. トレーディングプラットフォームのインストール
次に、トレーディングプラットフォームをインストールします。MetaTrader 4(MT4)やMetaTrader 5(MT5)が一般的です。
- MetaTraderのダウンロード: 証券会社のウェブサイトからMetaTraderをダウンロードします。
- インストール: ダウンロードしたファイルをインストールし、プラットフォームを起動します。
3. 証券口座とプラットフォームの接続
自分の証券口座とMetaTraderを結びつけます。
- ログイン情報の入力: 証券会社から提供されたログイン情報(アカウントID、パスワード、サーバー名)をMetaTraderに入力します。
- 接続の確認: 正しく接続されているか確認します。プラットフォーム上で口座残高や取引情報が表示されます。
4. 自動売買プログラムの設定
自動売買プログラム(EA: Expert Advisor)を設定します。
- EAの設置: MetaTraderのフォルダにEAのファイルを入れて、チャート上にドラッグ&ドロップで設置します。
- パラメータの設定: 自動売買プログラムの取引ルールや条件を設定します。
5. 自動売買の開始
設定が完了したら、自動売買を開始します。
- 自動売買の有効化: MetaTrader上で自動売買を有効にします(「自動売買」ボタンをクリック)。
このように、証券口座とMetaTraderを結びつけて、自動売買を実行します。
まとめ
自動売買は、コンピュータが自動で外国のお金を買ったり売ったりして、利益を出す方法です。設定されたルールに従って、24時間取引を行います。自動売買は、感情に左右されず、時間の節約にもなりますが、設定が重要で、市場の変化に注意する必要があります。
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