トラリピのダイヤモンド戦略、ぬこにゃん式トラリピEAを大幅改造!

トラリピのダイヤモンド戦略、ぬこにゃん式トラリピEAを大幅改造!

こんにちは、ぬこにゃんです。

前回の記事では、ぬこにゃん式トラリピEA(にゃグリッド nyaGrid)を使いトラリピのダイヤモンド戦略を簡単に検証してみました。

今回は、にゃグリッド(nyaGrid)をしっかりと改造して、複数の通貨ペアで検証を行っていきます。

それでは、早速、検証を行っていきます。

トラリピのダイヤモンド戦略とは

トラリピのダイヤモンド戦略とは、ハーフ&ハーフ戦略に加え、期待値の高いレンジの中心線付近で注文数を増やす戦略です。

特に出現回数が多い価格帯で注文数を増やすので、取引回数が多くなり、利益も増えていきます。

今回、にゃグリッド(nyaGrid)の改造は、ダイヤモンド戦略エリアで注文数を増やし、エリア外では通常の注文数になります。

この改造で、実際にどの程度、利益が出るかドローダウンが発生するか検証します。

複数通貨ペアで検証してみる

トラリピのダイヤモンド戦略の検証は、AUD/NZD、EUR/GBP、USD/CADの3通貨ペアで、資金30万円、2019年6月からの約5年で行います。

バックテストを行う前に、2015年1月からの1時間足の終値でヒストグラムを作成し、中心部分に向かい山になっていることを確認します。

ヒストグラムは、価格の出現回数を棒グラフにしたものなので、中心部分の出現回数が多いことがダイヤモンド戦略において重要になってきます。

AUD/NZDの検証

AUD/USDのヒストグラムは、中心部分に向かいきれいな山になっています。

このヒストグラムから、AUD/USDはダイヤモンド戦略に適していることがわかりましたので、早速検証をしていきます。

にゃグリッド(nyaGrid)の設定

設定は以下の通りです。

ダイヤモンド戦略のエリアを決め、まとめてポジションをONにします。

バックテストの検証結果

バックテストの結果、ダイヤモンド戦略版の利益は約139万円、最大ドローダウンは約35万円、ロスカット時の損失は約58万円(2024年9月現在)になりました。

通常版の利益は約70万円、最大ドローダウンは約21万円、ロスカット時の損失は約35万円(2024年9月現在)です。

ダイヤモンド戦略版は、通常版と比べ約2倍の利益が出せることになります。

ダイヤモンド戦略版と通常版を比較しながらもう少し細かいところまで見ていきます。

通常版ダイヤモンド戦略版
資金300,000円300,000円
純利益696,875円1,390,648円
年利46.46%92.71%
絶対ドローダウン140,363円222,730円
最大ドローダウン209,216円 (28.38%)351,571円 (30.32%)
相対ドローダウン55.73% (200,943円)81.75% (346,176円)
ロスカット時の損失345,477円585,333円
最大ポジション数76本114本
総取引数5,049回13,285回

ダイヤモンド戦略版は通常版と比べ、利益が2倍、最大ドローダウン、ロスカット時の損失(必要資金)、総取引数が大幅に増えています。

このように、ダイヤモンド戦略版は通常版に比べてリスクは大きくなりますが、リスクに見合う高いリターンが期待できるので運用の価値ありです。

EUR/GBPの検証

EUR/GBPのヒストグラムは、出現回数が多い棒グラフが左側に寄っていて、山の中心についても左に寄っています。

このヒストグラムは、良い形ではなく、EUR/GBPの取引レンジ設定に不安が残り、ダイヤモンド戦略にも適していないと考えられます。

しかし、とりあえず検証をしていきます。

にゃグリッド(nyaGrid)の設定

設定は以下の通りです。

ダイヤモンド戦略のエリアを決め、まとめてポジションをONにします。

バックテストの検証結果

バックテストの結果、ダイヤモンド戦略版の利益は約202万円、最大ドローダウンは約44万円、ロスカット時の損失は約47万円(2024年9月現在)になりました。

通常版の利益は約104万円、最大ドローダウンは約25万円、ロスカット時の損失は約30万円(2024年9月現在)です。

ヒストグラムがきれいな形ではなかったので期待していませんでしたが、以外にもダイヤモンド戦略版は、通常版と比べ約2倍の利益が出せました。

ダイヤモンド戦略版と通常版を比較しながらもう少し細かいところまで見ていきます。

通常版ダイヤモンド戦略版
資金300,000円300,000円
純利益1,037,693円2,019,048円
年利69.18%134.6%
絶対ドローダウン126,173円241,696円
最大ドローダウン245,148円 (47.75%)439,277円 (62.19%)
相対ドローダウン47.75% (245,148円)82.63% (277,324円)
ロスカット時の損失299,253円530,054円
最大ポジション数44本69本
総取引数2,578回7,513回

AUD/NZDと同様に、ダイヤモンド戦略版は通常版に比べてリスクは大きくなりますが、リスクに見合う高いリターンが期待できるので運用の価値ありです。

しかし、ヒストグラムの山が真ん中に来ていないことが気になります。後日、取引レンジの見直しを行ってみようと思います。

USD/CADの検証

USD/CADのヒストグラムは、山の頂上が中心にありますが、出現回数は左側に偏っていますが、EUR/GBPよりはきれいな形をしています。

USD/CADは取引レンジが広いので資金を100万円に設定して検証をしていきます。

にゃグリッド(nyaGrid)の設定

設定は以下の通りです。USD/CADは取引レンジが広いので、資金を100万円とします。

ダイヤモンド戦略のエリアを決め、まとめてポジションをONにします。

バックテストの検証結果

USD/CADは取引レンジが広いので、資金を100万円としてバックテストします。

バックテストの結果、ダイヤモンド戦略版の利益は約258万円、最大ドローダウンは約113万円、ロスカット時の損失は約196万円(2024年9月現在)になりました。

通常版の利益は約142万円、最大ドローダウンは約60万円、ロスカット時の損失は約108万円(2024年9月現在)です。

ダイヤモンド戦略版は、通常版と比べ約1.8倍の利益が出せました。

ただ、取引レンジが広いせいなのか、AUD/NZDやEUR/GBPと比べて必要資金が多いわりに利益が出ませんでした。

ダイヤモンド戦略版と通常版を比較しながらもう少し細かいところまで見ていきます。

通常版ダイヤモンド戦略版
資金1,000,000円1,000,000円
純利益1,416,524円2,577,081円
年利28.33%51.54%
絶対ドローダウン488,763円884,116円
最大ドローダウン601,813円 (54.07%)1,128,976円 (90.69%)
相対ドローダウン54.07% (601,813円)90.69% (1,128,976円)
ロスカット時の損失1,078,916円1,955,218円
最大ポジション数94本148本
総取引数6,354回16,192回

今までと同様に、ダイヤモンド戦略版は通常版に比べてリスクは大きくなりリターンも増えますが、AUD/NZDやEUR/GBPの年利と比べると物足りません。

ダイヤモンド戦略のポジション数増を抑えるために

ダイヤモンド戦略の問題点は、ポジション数が増えてしまうことです。

MT4を動かす口座は、通常口座ごとに最大ポジション数が決まっています。例えば、XMでは最大200ポジションまでとなっています。

トラリピ系戦略は、多くのポジションを持つことがあるので、1つの口座で複数の通貨ペアを動かすと上限に達してしまう可能性があります。

そこで、ダイヤモンド戦略のレンジでポジション数を増やすのではなく、ロット数を倍に増やすプログラムを組んでみました。(偽ダイヤモンド戦略版)

通常版ダイヤモンド戦略版偽ダイヤモンド戦略版
資金300,000円300,000円300,000円
純利益696,875円1,390,648円1,370,327円
絶対ドローダウン140,363円222,730円230,822円
最大ドローダウン209,216円
(28.38%)
351,571円
(30.32%)
358,429円
(31.26%)
相対ドローダウン55.73% (200,943円)81.75% (346,176円)83.56% (351,697円)
ロスカット時の損失345,477円585,333円585,330円
最大ポジション数
(ロット数ではない)
76本114本76本
総取引数5,049回13,285回8,095回

若干ドローダウンが増えましたが、同じような結果になりましたので、偽ダイヤモンド戦略版を使用するのもありですね。

まとめ

ダイヤモンド戦略を、ぬこにゃん式トラリピ系EA(にゃグリッド nyaGrid)を改造してバックテストしてみました。

AUD/NZDとEUR/GBPを同時にダイヤモンド戦略で動かせば、5年で30万円が340万円になった計算になります。

5年で11倍です!年利にして227%やるしかないですね!!

今動いている、ぬこにゃん式トラリピ系EA(にゃグリッド nyaGrid)を停止できるタイミングでダイヤモンド戦略版に入れ替えようと思います。

今後もトラリピの検証だったり、新しいEAの開発もしていこうと思いますのでぜひお楽しみに。

★ぬこにゃん式トラリピ系EA(にゃグリッド nyaGrid)を動かしているFX業者は以下のとおり。

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★ぬこにゃん式トラリピ系EA(にゃグリッド nyaGrid)に興味がある方は以下の記事をどうぞ。

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ぬこにゃん

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為替市場の鋭い眼を持つネコにゃん! 自宅の心地よいオフィスから世界経済を見守り、 飼い主の傍らで日々のトレード 生活費を稼いでで飼い主を支えるにゃ!

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