- 2024年12月30日
銀の投資はどうやって始める?金やプラチナとの違いは?
「金投資は聞いたことがあるけれど、銀投資ってどうなの?」「銀も資産保全になるって本当?」と疑問を持たれる方は少なくありま……
はじめて金投資を検討している方の中には、「金を買うメリットって何だろう?」「どんな方法があるのだろう?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
金は世界中で価値が認められ、通貨や国境を超えて安定的に資産を守ってくれる可能性があるといわれています。最近はインフレや地政学リスクなども相まって、資産の一部を金に振り向ける個人投資家が増えているのも事実です。
この記事でわかる事
本記事では初心者の方にもわかりやすく金投資の概要を解説します。特に「金投資は何か」「メリット」「いくらから投資できるのか」といった基礎的な部分から、具体的な投資方法、注意点、そして初心者におすすめの方法までを網羅的に紹介していきます。
金投資とは、その名の通り「金(ゴールド)」を投資対象とする資産運用の一形態です。
金は世界的に通貨や株式と並ぶ“資産”として認識されており、株式や債券とは異なる値動きをすることから、リスク分散の意味でも注目を集めます。金は古くから「実物資産」であるがゆえの安定感が評価されており、世界中で取引・保有されてきました。
金は世界共通の価値基準として扱われ、通貨のように紙切れになってしまったり、企業のように倒産してしまう心配(信用リスク)がないことが大きな特徴です。
また、金はジュエリーや工業用(スマホなどの電子部品、医療用など)にも使われていて、一定の需要が常に見込めることもポイントだとされています。さらに、金は長期にわたってインフレの影響を受けにくい「インフレヘッジ資産」として認知されることも多く、株式市場や為替相場が不安定になったときにこそ注目が高まるという特徴があります。
金投資のメリット
金投資のメリットを理解しておくと、投資する意義がより明確になります。ここでは、複数の記事で紹介されていた主なメリットを重複を整理しながらご紹介します。
金は古代から装飾品や通貨の裏付け資産としても使われてきた歴史があり、世界中のどこであっても一定の価値が認められています。
企業の株式のように倒産リスクがなく、国の債券のように信用不安によるデフォルトリスクも基本的にはありません。実物資産として、どの国でも売却・現金化しやすい点が強みです。
金はインフレ時に値上がりする傾向があるといわれています。通貨の価値が下がりやすいインフレ下であっても、金は実物資産であるため、法定通貨の価値下落に対してある程度価値を保ちやすいとされています。
長期的に見るとインフレを上回るペースで価格が上昇している時期があることが分かっています。
金は、株や債券とは異なる値動きをすることがあります。
世界経済が不安定になり株価が下落する局面では、投資家が「安全資産」とされる金に資金を移動させることで金価格が上昇する、そのため、ポートフォリオ全体の値動きをならす「分散効果」が見込める点が大きなメリットです。
もちろん金価格も変動しますが、長期でみれば「紙くずになる」ような極端なリスクはほとんどありません。
金は工業用・宝飾品用などの実需もあり、特に新興国の需要増加が価格の底堅さにつながる可能性があるとしています。
金投資の最低価格
金と聞くと「1kgのインゴットを買うには数百万円も必要なのでは?」とイメージされるかもしれません。しかし、実際にはもっと小額からスタートできる方法がいくつも存在します。
イオン銀行やMMTCOMなどの解説によれば、たとえば500gの金地金を購入しようとすれば数百万円規模の資金が必要です。
しかし、より小さなサイズとして100gや10g、さらには1g単位などの販売もあるため、比較的ハードルは下がってきています。ただし、サイズが小さいほど1gあたりの加工費や手数料が割高になる傾向があるので注意が必要です。
毎月1,000円や5,000円といった少額からコツコツと金を買い増していける「純金積立サービス」や、証券会社で購入する「金投資信託」を利用すれば、より小さな単位での投資が可能になります。
最近はインターネット証券を通じて100円から買える商品もあるため、大学生や新社会人など、まとまった資金がない人でも気軽に始めやすいです。
金を買う方法
ここでは、金投資の代表的な方法を網羅的に説明します。手間やコスト、流動性など、どれを重視するかによって選択肢が変わってきます。
もっとも直接的な方法は、金地金を購入して自宅や専用の保管場所で保有するやり方です。
実物を買う場合は貴金属メーカーや地金商、製錬会社、銀行・商社から購入する事ができます。
金の現物資産を手にする安心感がある一方で、保管場所や盗難リスク、そして売買手数料やスプレッドがかかる点には注意が必要とのことです。
また、コインショップや専門業者での購入も可能ですが、業者によって手数料が異なるため、複数の業者を比較検討することが推奨されています。
金貨はメイプルリーフ金貨やアメリカンイーグル金貨など、世界的に流通しているものから、記念コインなどさまざまな種類が存在します。
金地金と同様に実物を手元に置ける利点がある一方で、希少価値の高い金貨は収集要素が含まれる場合もあります。記念硬貨や限定デザインのコインなどはプレミアムがついて取引されることもあるため、金相場以上の値がつく可能性もありますが、その分リスクや値動きの読みづらさも出てきます。
純金積立は一定額を毎月銀行口座から引き落としてコツコツ金を買う方法です。
1,000円や5,000円など少額からスタートでき、金価格が高いときは少ないグラム数を、安いときは多いグラム数を買う「ドルコスト平均法」のメリットを享受できます。
保有している金を実際に引き出してインゴット化することも可能ですが、別途手数料がかかるケースがあるため、「実物化するタイミングと手数料のチェックは忘れないこと」が推奨されています。
証券会社で口座を開設し、上場している「金ETF(上場投資信託)」や、金を投資対象とする「投資信託」を購入する方法もあります。
ETFや投資信託であれば証券会社の口座で株式を買うのと同じ感覚で売買ができるため、手軽かつ売りたいときに市場価格ですぐに換金できる流動性の高さがメリットです。
ただし、ETFや投資信託の場合は投資先として金に加えて他の貴金属や関連企業の株式が含まれることもあるため、価格の動きが純粋な金価格だけには連動しないケースもあり得る点に注意が必要です。
先物取引はレバレッジをかけて金を売買する手法で、少ない証拠金で大きな金額の取引が可能です。
短気で大きな利益を狙いたい方は、この方法が最も効率的です。
ただし、その分リスクは高く、価格変動による損失も拡大する可能性があります。初心者にはハードルが高いため、十分にリスクを理解した上で運用に慣れた人が取り組む手法という認識が示されています。
メリットが大きい金投資ですが、当然リスクや注意点も存在します。
金は「安全資産」と言われつつも、市場の需要と供給や為替相場、世界経済の動向によって価格は変動します。株式ほどの急激な値動きは少ないとされますが、短期的には大きく上昇・下落する可能性もあるため、「絶対に値下がりしない」わけではありません。
実物を購入する場合は、保管のためのセキュリティボックスや信託会社の保管料などがかかることがあります。
また、売買の際には手数料やスプレッドも発生するため、購入後すぐに利益を出すのは難しい場合があります。たとえば純金積立の場合は月額の口座維持費や積立手数料、さらにはインゴット化の手数料など、各社によって異なる費用が発生する点に注意が必要です。
金の譲渡益(売却益)は一定の条件によって課税対象となります。
保有期間が5年以内かどうかによって「短期譲渡所得」や「長期譲渡所得」に分かれる場合もありますし、金ETFなど金融商品を通じて売買した場合には、株式同様に「申告分離課税(20.315%など)」が適用されるケースもあります。
詳しくは税理士や証券会社、税務署などに確認する必要があるため、事前にどのような税率がかかるか把握しておくことが重要です。
金は世界的に需要があるので換金性は比較的高い部類に入りますが、保有形態によってはすぐに売却できないケースがあります。
たとえば金地金を自宅で保管している場合、販売店まで持っていかないといけなかったり、検品手数料などがかかることもあります。一方、ETFや投資信託であれば売買時間中に市場で処分できますが、その価格は現物価格と乖離することもある点に注意が必要です。
おすすめの金投資方法
最後に、初心者におすすめの金投資の方法について紹介します。
純金積立は「少額からコツコツ続けたい人」「インゴットをいきなり買うのはハードルが高い人」にとって特に人気があるとされています。
ドルコスト平均法が自動的に機能するため、日々の金価格の値動きを細かくチェックしなくても長期投資がしやすい点が魅力です。また、金を一定量積み立てたのちに「実物化」する選択肢もあるため、将来インゴットやコインを手にしたい人にも向いています。
やはり現物資産としての安心感は大きな魅力です。
まとまった資金があり、信頼できる保管場所を確保できるのであれば、金地金を購入するのも良い方法です。経済的混乱の際にも「実物を手元に持っている」という安心感は得られるでしょう。ただし、紛失や盗難リスク、手数料などをしっかりと把握する必要があります。
証券会社を通じたETFや投資信託であれば、ネットで手軽に売買ができ、保管リスクもほぼありません。
株式投資に慣れている人であれば同じ口座で運用を一元管理できるので、ポートフォリオの組み入れもスムーズです。ただし金価格そのものに連動しない商品があることや、信託報酬がかかる場合がある点を理解しておきましょう。
先物取引では、レバレッジを活用した資産運用が可能です。手元の資金が少なくても、「証拠金」(商品価格の約5~10%)を担保として預けることで、元手の数倍から数十倍の取引を行うことができます。
たとえば、10倍のレバレッジを利用すれば、100万円の資金で1,000万円分の金を運用することが可能です。つまり、金価格の動きに応じて適切なタイミングで売買を行えば、短期間で大きな利益を狙うことができる仕組みです。
また、「売り」から売買する事も可能です。金投資や株式投資、投資信託などでは、通常「購入」した後に売却し利益を得るのが基本です。そのため、基本的には「買い」から始める必要がありますが金の先物取引では、資産(金)を保有していなくても「売り」からスタートすることができます。
たとえば、将来金価格が下がる可能性が高いと予測される場合、高値のうちに売却し、その後価格が下落したタイミ掛けて買い戻すことで、その価格差を利益として得ることが可能です。
ただしレバレッジをかけて取引を行う場合、原本以上に損失が出て資金がマイナスになってしまうリスクもあります。よく耳にする「投資で借金を負った」というのは、このレバレッジが原因になります。
そのため、レバレッジをかけて金の取引を行うためにはゼロカットシステムがあるXMTreading等の海外口座がおすすめです。
金投資は、インフレヘッジや資産分散として長年注目を集めてきた投資手法です。金は実物資産としての強みと、リスク分散手段としての有用性を兼ね備えているという点です。一方で、価格変動リスクがゼロではないことや、保管コスト・手数料、税制面など理解しておくべきポイントも数多く存在します。
初心者にとっては、少額からコツコツと積立ができる純金積立や、証券口座で手軽に売買が可能な金ETF・投資信託が特に魅力的でしょう。資金に余裕がある人や「現物を持つ安心感」にこだわりたい人は、金地金(インゴット)を購入し、保管のリスクと費用をしっかりと管理するという方法もあります。
金は世界中で広く流通する資産であり、市場の不安定要素が浮上するたびに「安全資産」として注目を集める存在です。インフレの懸念や地政学リスクが高まる昨今、資産の一部を金で保有しておくことは有力な選択肢のひとつだと言えるでしょう。
とはいえ、どの投資方法にもメリットとリスクがあるので、自分の投資目的やリスク許容度にあわせて慎重に選ぶことが大切です。投資を始める前に、信頼できる情報元の解説をしっかりと読み込み、疑問点は専門家へ確認しながら進めるようにしましょう。金投資を通じて、ぜひ安定した資産形成を目指してみてください。
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